屋根塗装の必要性 屋根の劣化とは

2025.06.27
普段あまり目につかない屋根ですが、住宅に使用される建材の中でも
最も日光や雨にさらされ影響を受けやすい部分でもあります☔
放っておくと修理費用がかさみ、他の建材にも影響を及ぼします。
✅ 屋根が劣化する主な原因
① 紫外線(太陽光)



- 1年中降り注ぐ紫外線で、塗膜や素材が分解・変色・劣化
- 特に塗装の色あせやチョーキング(白い粉)が発生
② 雨・雪・湿気



- 屋根材の隙間に水分が入り込み、腐食・カビ・コケの原因
- 凍結と融解の繰り返し(凍害)で割れやひびが発生する地域もある
③ 風・台風・飛来物



- 強風で屋根材がズレ・剥がれ
- 飛来物(枝・ごみ・瓦片)で屋根材が破損
- 棟板金(屋根のてっぺん部分)の外れや浮きが多い
④ 経年劣化



- 材料自体の寿命による劣化(素材ごとに耐用年数あり)
- 防水シート(ルーフィング)の劣化は雨漏りのリスク大
⑤ コケ・カビ・汚れ



- 北面や湿気の多い場所に発生しやすい
- 屋根の水はけが悪くなると、さらに劣化が加速
⑥ 施工不良



- 初期施工のミス(隙間・固定不足)があると、早期劣化の原因に
- 雨仕舞い(雨水の流れを考えた施工)が不十分だと雨漏りに直結
✅ 屋根の劣化症状の例
✔ 色あせ・ツヤ消失
✔ コケ・カビ・汚れの付着
✔ ひび割れ・欠け・ズレ
✔ 棟板金の浮き・外れ
✔ 雨漏り・シミ・室内への水の侵入

✅ 素材別 劣化の特徴
屋根材の種類 | 劣化症状 | 耐用年数目安 |
---|---|---|
スレート(カラーベスト) | 色あせ・割れ・コケ・反り | 約20~30年 |
瓦屋根(粘土瓦) | 割れ・ズレ・漆喰の劣化 | 約40~50年(瓦本体は長寿命) |
金属屋根(ガルバリウムなど) | サビ・へこみ・塗膜の劣化 | 約30~40年 |
トタン屋根 | サビ・腐食 | 約10~20年 |
✅ 屋根点検で行うこと一覧
① 外観・屋根材のチェック
- ひび割れ・欠け・ズレ・浮きがないか
- 屋根材の色あせ・コケ・汚れ・サビの確認
- 棟板金・雪止め・換気部材などの破損・ズレ
- 瓦の場合:漆喰(しっくい)の剥がれ・崩れ
② 塗装・防水層の確認
- 表面の塗膜が剥がれていないか
- チョーキング現象(白い粉)が出ていないか
- コケや藻の発生状況
- 屋根の防水シート(ルーフィング)の劣化具合(状況により部分確認)
③ 雨漏りリスクの確認
- 屋根のつなぎ目・谷部分・板金の浮きや隙間
- 雨樋や排水の状態(詰まり・破損)
- 屋根裏(可能なら)の内部から雨染みや水の侵入跡
④ 屋根周辺の確認
- 軒天(のきてん)の劣化・シミ・剥がれ
- 外壁と屋根の接合部(雨仕舞い)の状態
- 隣接する樹木の枝・落ち葉の影響確認
⑤ 写真撮影と報告
- ドローン・高所カメラ・目視で撮影
- 劣化箇所やリスク部位の画像を提供
- 点検報告書(診断書)でわかりやすく説明


✅ 屋根点検のタイミング
✔ 台風・大雪・大雨のあと
✔ 新築・リフォームから10年ごと
✔ 築15年以上経過している場合は定期的に
✔ 周囲にコケ・カビ・雨漏りサインが見えた場合
✅ 屋根点検のメリット
- 劣化の早期発見で修理費用を最小限に抑えられる
- 雨漏りや大規模修理のリスクを減らす
- メンテナンス計画が立てやすい

✅ 屋根劣化を放置すると起こるトラブル
① 雨漏り発生
- 劣化した屋根材や防水層の隙間から水が侵入
- 天井や壁にシミ・カビ・クロスの剥がれ
- 最悪の場合、内部の木材や断熱材が腐る
② 建物内部の腐食・シロアリ被害
- 水が構造部分まで染み込む
- 木材の腐れ・鉄部のサビ
- 湿気でシロアリが発生しやすくなる
- 大規模な補修が必要になる
③ 外観の悪化・資産価値の低下
- 屋根の色あせ・コケ・サビ・ひび割れが目立つ
- 美観が損なわれ、住宅の評価が下がる
④ 光熱費の上昇
- 防水や断熱機能が低下
- 夏は熱がこもりやすく、冬は冷気が侵入
- エアコンの効きが悪くなり、電気代増加
⑤ 補修費用の高額化
- 劣化が軽いうちは部分修理や塗装で済む
- 放置すると全面葺き替えや大規模工事が必要に
- 修理費が10倍以上になるケースも
✅ 放置期間ごとのイメージ
放置期間 | 起きる可能性 |
---|---|
数年程度 | 色あせ・コケ・サビの発生 |
5~10年 | 屋根材のひび・ズレ・雨漏り |
10年以上放置 | 内部腐食・大規模修理必須 |
✅ 結論:早めの点検・メンテナンスが重要
✔ 軽度の劣化なら「補修・塗装」で済む
✔ 放置すると「張り替え・葺き替え」で高額出費
✔ 最悪の場合、住宅の寿命を縮める
屋根の劣化を放置してしまうと他にも様々な症状が現れます💡
定期的に点検・メンテナンスをおすすめします🏠




