屋根の種類②

ブログ 2024.04.16

屋根材ごとの特徴・価格・耐用年数

スレート屋根

セメントと繊維素材を薄い板に加工した屋根材です。

メーカーや業者によっては

コロニアル」や「カラーベスト」という別名を使うこともあります。

メリットデメリット
・価格が安い・こまめなメンテナンスが必要
・色やデザインが豊富    ・気候や人の重さで割れやすい
・対応できる業者が多い・乾きにくくコケ、藻が生えやすい

スレート屋根の耐用年数は25年~30年

カビ、苔の発生退色割れ、ヒビ棟のクギの緩み

などが見られた場合メンテナンスが必要です!

ガルバリウム鋼板

表面にアルミニウム・亜鉛・シリコンで

メッキを施した薄い鉄板です。同じ金属系のトタンの弱点だった

“錆びやすさ”が大きく解消されており、

現在リフォーム工事ではもっとも人気の屋根材です。

メリットデメリット
・耐用年数が長い・断熱性・遮音性が低い  
・防水性・防火性が高い・キズ、へこみに弱い
・軽量で耐震性が高い
・勾配が少ない屋根にも対応  

耐用年数は30~40年

サビ、穴あき、棟の釘のゆるみなどが見られたらメンテナンスが必要です!

ジンカリウム銅板

ジンカリウム鋼板は表面を砂粒でコーティングした金属板

メリットデメリット
 ・遮音性、断熱性が高い  ・ガルバリウム鋼板より重い 
・再塗装がいらない・石粒が剝がれ落ちてくる
・錆び、紫外線に強い・価格が高い

耐用年数は30年~40年

石粒の剥げ浮き棟の釘のゆるみ

などが見られたらメンテナンスが必要です!

アスファルトシングル

アスファルトで表面をコーティングされたシート状の屋根材

本ではここ10年間で普及した比較的新しい素材⭐

メリットデメリット
・防水性、防音性が高い ・強風ではがれやすい
・価格が安い・乾きにくくコケ、藻が生えやすい
・重量が軽い・施工出きる業者が少ない

耐用年数は20年~30年

剥がれ浮き藻やコケなどが見られた場合はメンテナンスが必要です!

陶器瓦

土を高温で焼成して作った日本の伝統的屋根材

「釉薬(ゆうやく)瓦」「日本瓦」「和瓦」などと呼ばれる

メリットデメリット
・耐用年数が非常に高い ・重い、建物に高い強度が必要
・再塗装が不要・他の屋根から変えずらい
・再利用が可能・施工費用が高い

耐用年数は50年以上ですが、破損がない限り繰り返し使うことが可能

瓦のずれ破損棟の崩れが見られた場合は、メンテナンスの時期

陶板

陶器瓦(釉薬瓦・陶器瓦)と同様の素材を軽量化した素材

メリットデメリット
   ・陶器瓦より軽い   ・陶器瓦より価格が高い
・再塗装が不要・スレートや金属系に比べると重い
・耐用年数が非常に長い

耐用年数は50年以上

瓦のずれ破損棟の崩れなどが見られた場合は、

メンテナンスの時期です!

トタン屋根

表面に亜鉛めっきを施した鉄板

より錆びにくい「ガルバリウム鋼板」が登場したため、あまり出番はないでしょう。

メリットデメリット
  ・施工費用が安い   ・耐用年数が最短クラス 
・軽量で耐震性が高い・錆びが発生しやすい
・DIYでも扱いやすい・断熱性が低い
・遮音性が低い

耐用年数は10~20年

サビ穴あき棟の釘のゆるみ

などが見られたらメンテナンス時期です!

セメント瓦

(別称:モニエル瓦、コンクリート瓦、プレスセメント瓦)

とは、セメントと砂を瓦状に固めた屋根材

より軽くて安いスレートが登場したため、今あえて使う必要はないでしょう。

メリットデメリット
 ・陶器瓦より費用が安い  ・陶器瓦よりも耐用年数が短い 
・ほぼ生産終了
・経年で塗装が必要
・高重量なため耐震性が低下

耐用年数は30年

コケ退色塗膜の剥がれズレ脱落

などが見られたらメンテナンスが必要です!

陸屋根

人が立ち入ることのできる、傾斜のない平らな屋根

全面改築する場合をのぞいて

もとから陸屋根ではない家を陸屋根にはできない

メリットデメリット
 ・屋根のスペースを活用できる  ・水はけが悪い 
・屋根メンテナンスが簡単・安価  ・メンテナンス頻度が多い  
・居室空間が広くなる・2階が暑くなりやすい

「ウレタン」「FRP」「シート」など防水工法

耐用年数は12~20年

床面のコケ剥がれ破れふくれ

などが見られたらメンテナンスが必要です!

鋼板屋根

古い日本家屋や寺社仏閣などで用いられてきた伝統的な屋根材

メンテナンスいらずで長耐用

価格が非常に高いこと、対応業者が非常に少ない

ことから、候補としてあまり現実的ではないでしょう。

メリットデメリット
・耐用年数が最長クラス  ・施工費用が非常に高い  
・サビでも悪影響がない・対応業者がほぼいない
・塗装が不要
・軽量で耐震性が高い
  ・古くなっても、味がでる  

耐用年数は60年以上

穴あきズレや浮きなどが見られたらメンテナンスが必要です!

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