屋根の種類②
屋根材ごとの特徴・価格・耐用年数
スレート屋根
セメントと繊維素材を薄い板に加工した屋根材です。
メーカーや業者によっては
「コロニアル」や「カラーベスト」という別名を使うこともあります。
メリット | デメリット |
・価格が安い | ・こまめなメンテナンスが必要 |
・色やデザインが豊富 | ・気候や人の重さで割れやすい |
・対応できる業者が多い | ・乾きにくくコケ、藻が生えやすい |
スレート屋根の耐用年数は25年~30年
・カビ、苔の発生・退色・割れ、ヒビ・棟のクギの緩み
などが見られた場合メンテナンスが必要です!
ガルバリウム鋼板
表面にアルミニウム・亜鉛・シリコンで
メッキを施した薄い鉄板です。同じ金属系のトタンの弱点だった
“錆びやすさ”が大きく解消されており、
現在リフォーム工事ではもっとも人気の屋根材です。
メリット | デメリット |
・耐用年数が長い | ・断熱性・遮音性が低い |
・防水性・防火性が高い | ・キズ、へこみに弱い |
・軽量で耐震性が高い | – |
・勾配が少ない屋根にも対応 | – |
耐用年数は30~40年
サビ、穴あき、棟の釘のゆるみなどが見られたらメンテナンスが必要です!
ジンカリウム銅板
ジンカリウム鋼板は表面を砂粒でコーティングした金属板
メリット | デメリット |
・遮音性、断熱性が高い | ・ガルバリウム鋼板より重い |
・再塗装がいらない | ・石粒が剝がれ落ちてくる |
・錆び、紫外線に強い | ・価格が高い |
耐用年数は30年~40年
石粒の剥げ、浮き、棟の釘のゆるみ
などが見られたらメンテナンスが必要です!
アスファルトシングル
アスファルトで表面をコーティングされたシート状の屋根材
本ではここ10年間で普及した比較的新しい素材⭐
メリット | デメリット |
・防水性、防音性が高い | ・強風ではがれやすい |
・価格が安い | ・乾きにくくコケ、藻が生えやすい |
・重量が軽い | ・施工出きる業者が少ない |
耐用年数は20年~30年
剥がれ、浮き、藻やコケなどが見られた場合はメンテナンスが必要です!
陶器瓦
土を高温で焼成して作った日本の伝統的屋根材
「釉薬(ゆうやく)瓦」「日本瓦」「和瓦」などと呼ばれる
メリット | デメリット |
・耐用年数が非常に高い | ・重い、建物に高い強度が必要 |
・再塗装が不要 | ・他の屋根から変えずらい |
・再利用が可能 | ・施工費用が高い |
耐用年数は50年以上ですが、破損がない限り繰り返し使うことが可能✨
瓦のずれ、破損、棟の崩れが見られた場合は、メンテナンスの時期
陶板
陶器瓦(釉薬瓦・陶器瓦)と同様の素材を軽量化した素材
メリット | デメリット |
・陶器瓦より軽い | ・陶器瓦より価格が高い |
・再塗装が不要 | ・スレートや金属系に比べると重い |
・耐用年数が非常に長い | – |
耐用年数は50年以上
瓦のずれ、破損、棟の崩れなどが見られた場合は、
メンテナンスの時期です!
トタン屋根
表面に亜鉛めっきを施した鉄板
より錆びにくい「ガルバリウム鋼板」が登場したため、あまり出番はないでしょう。
メリット | デメリット |
・施工費用が安い | ・耐用年数が最短クラス |
・軽量で耐震性が高い | ・錆びが発生しやすい |
・DIYでも扱いやすい | ・断熱性が低い |
– | ・遮音性が低い |
耐用年数は10~20年
サビ、穴あき、棟の釘のゆるみ
などが見られたらメンテナンス時期です!
セメント瓦
(別称:モニエル瓦、コンクリート瓦、プレスセメント瓦)
とは、セメントと砂を瓦状に固めた屋根材
より軽くて安いスレートが登場したため、今あえて使う必要はないでしょう。
メリット | デメリット |
・陶器瓦より費用が安い | ・陶器瓦よりも耐用年数が短い |
– | ・ほぼ生産終了 |
– | ・経年で塗装が必要 |
– | ・高重量なため耐震性が低下 |
耐用年数は30年
コケ、退色、塗膜の剥がれ、ズレ、脱落
などが見られたらメンテナンスが必要です!
陸屋根
人が立ち入ることのできる、傾斜のない平らな屋根
全面改築する場合をのぞいて
もとから陸屋根ではない家を陸屋根にはできない
メリット | デメリット |
・屋根のスペースを活用できる | ・水はけが悪い |
・屋根メンテナンスが簡単・安価 | ・メンテナンス頻度が多い |
・居室空間が広くなる | ・2階が暑くなりやすい |
「ウレタン」「FRP」「シート」など防水工法
耐用年数は12~20年
床面のコケ、剥がれ・破れ・ふくれ
などが見られたらメンテナンスが必要です!
鋼板屋根
古い日本家屋や寺社仏閣などで用いられてきた伝統的な屋根材
メンテナンスいらずで長耐用
価格が非常に高いこと、対応業者が非常に少ない
ことから、候補としてあまり現実的ではないでしょう。
メリット | デメリット |
・耐用年数が最長クラス | ・施工費用が非常に高い |
・サビでも悪影響がない | ・対応業者がほぼいない |
・塗装が不要 | – |
・軽量で耐震性が高い | – |
・古くなっても、味がでる | – |
耐用年数は60年以上
穴あき、ズレや浮きなどが見られたらメンテナンスが必要です!